「0800-080-1130」という見慣れないフリーダイヤルからの着信に戸惑ったことはありませんか？
一見すると正規の企業や官公庁からの連絡にも思えるこの番号ですが、実際には自動音声による世論調査を名乗る電話がかかってくるケースが多く、ネット上では「しつこい」「深夜にも鳴る」「個人情報を聞かれた」といった不安の声が広がっています。
本記事では、発信元である企業の情報、電話の内容や仕組み、なぜ迷惑電話として多くの人に警戒されているのかを詳しく解説。
さらに、応答してしまった場合の対処方法、着信拒否のやり方、警察や消費者ホットラインへの通報先など、安心して対処するための具体的な方法も網羅しています。
「出ていい電話なのか？」「無視しても大丈夫？」といった疑問を持つ方は、ぜひ最後までお読みください。
発信元情報
0800-080-1130は、東京都千代田区に本社を構える「株式会社グリーン・シップ（GS調査センター）」が所有および運用している番号です。
この会社は、電話によるアンケート調査業務やロボコール代行サービスなどを専門に行っており、今回の番号もその一環として使用されています。
この番号からかかってくる電話では、主に自動音声によって「内閣支持率に関するアンケートにご協力ください」といった案内が流れ、利用者に対していくつかの設問に対してプッシュボタンで回答するよう求められます。
たとえば、性別や年齢、郵便番号などの情報を尋ねる形式です。
一見すると、公共性の高い調査のようにも思えますが、実際にはこれは国や自治体、あるいは総務省や内閣府といった行政機関が実施しているわけではありません。
あくまでも民間企業が自らの目的で行っている「自主調査」であり、得られた情報がどのように活用されているのかについては、必ずしも明確にはされていません。
そのため、「調査に協力したい」という善意から情報を提供してしまう方も少なくありませんが、個人情報の取り扱いに慎重な姿勢が求められます。
特にこの企業がどういった経緯で電話番号を取得したのか、回答データがどのように処理されるのかが不透明である点から、一部では懸念の声も上がっています。
電話の内容と特徴
この番号からの電話は、自動音声によるアンケート形式で行われています。
通話が開始されると、「こちらは内閣支持率に関するアンケートを実施しております」といった文言から始まり、プッシュボタンによる回答を求められるのが一般的です。
質問内容としては、性別、年齢層、郵便番号の入力が求められるほか、場合によっては政治的関心や今後の投票意向など、やや踏み込んだ設問が続くこともあります。
特に注意したいのは、「回答1件につき100円が社会貢献に使われる」といった文句です。
一見すると善意を促すもののように見えますが、このような言い回しは、アンケートへの回答を促すための誘導的な手法の一種です。
このような手法に対し、「本当に寄付されているのか不透明」といった疑問の声も上がっており、安易に信用するのは避けるべきでしょう。
また、アンケートに回答した直後、または数日以内に別の営業電話や案内が届くようになったという体験談もネット上で多数確認されています。
これは、アンケート回答時に入力した情報がマーケティングリストに流用されている可能性があることを示唆しており、たとえ無害に見える質問であっても、情報提供には慎重な姿勢が必要です。
このように、一見無害そうなアンケート調査の形式を取っていても、回答した内容がどのように使用されるかは不明確であり、警戒心を持って対応することが重要です。
迷惑電話としての評価
さまざまな電話番号情報サイトやSNSでは、この番号「0800-080-1130」について、迷惑電話と判断されることが多く、以下のような具体的な評価が寄せられています。
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jpnumberでは「迷惑度53％」という数値が示されており、1000件を超える苦情やコメントが登録されています。
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電話帳ナビでは、「営業目的で繰り返しかかってくる」「自動音声でしつこい」といった不快感を示すレビューが多数寄せられており、全体として悪印象が強い番号とされています。
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SNSや掲示板でも「何度もかかってくる」「夜遅くにも着信がある」「一度出たら頻度が増えた」といった体験談が広がっており、特に高齢者や情報リテラシーの低い層への注意喚起が必要とされています。
このような傾向から、この電話は公式な詐欺行為ではないものの、強いストレスを感じさせる“準・迷惑電話”と見なされるケースが増えています。
また、着信履歴が頻繁に残ることにより、不安感や警戒心を煽られるといった心理的負担も問題視されています。
そのため、多くのレビューサイトや利用者の声では、「この番号は着信拒否するのが望ましい」と明言されており、事前に対策を講じることが推奨されています。
対処方法と注意点
電話に出ない
特に不審に思う場合は、着信に応答しないことが最も安全です。
0800番号というだけで安心せず、知らない番号からの着信は極力無視することが賢明です。
万が一出てしまった場合も、何も操作せず速やかに通話を終了しましょう。
個人情報は絶対に入力しない
性別、年齢、郵便番号などの一見無害に思える情報でも、組み合わせることで個人が特定されるリスクがあります。
郵便番号だけでも地域が絞られてしまい、営業や詐欺の対象リストに加えられる可能性もあります。
仮に質問に答えてしまっても、詳細な情報までは絶対に渡さないようにしてください。
着信拒否設定
スマートフォンでは、通話履歴から該当番号を長押しすることで「着信拒否」に設定できる機種がほとんどです。
また、固定電話の場合でも、電話機の機能や通信キャリア（NTT、KDDI、ソフトバンクなど）のオプションサービスで番号単位のブロックが可能です。
繰り返しの着信がある場合は、早めに設定しておくことをおすすめします。
ブロックアプリの活用
電話帳ナビやWhoscall、Truecallerといったアプリは、事前に迷惑電話として報告された番号をデータベース化しており、自動で警告やブロックを行ってくれます。
特に高齢者やデジタルに不慣れな方には、こうしたアプリの導入を家族がサポートしてあげると安心です。
最新の迷惑電話リストと連携しているアプリを使うことで、今後の着信トラブルも未然に防ぐことができます。
通報・相談先
迷惑電話と感じた場合は、下記のような公的機関へ相談・通報することで、被害の予防や早期対応につながる可能性があります。
また、これらの機関は地域ごとに対応しており、場合によっては具体的な助言やフォローアップの案内を受けることも可能です。
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警察相談専用ダイヤル「#9110」：緊急性が高くないものの、不安や困惑がある場合に活用できます。各都道府県警察の専門窓口につながり、迷惑電話やトラブルへの一般的な対処法を教えてくれます。
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消費者ホットライン「188」：全国共通の番号で、地域の消費生活センターに自動転送されます。勧誘トラブル、個人情報の不正利用の疑いがある場合などに適しています。相談員が状況に応じた対応策を提案してくれます。
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最寄りの警察署：迷惑電話の内容に違法性が疑われる場合や、実際に被害が発生してしまった場合には、直接訪問または110番での通報が必要です。電話の録音や着信履歴などの証拠があれば、よりスムーズな対応が期待できます。
公式情報と注意喚起
GS調査センターの公式サイトでは、「0800-080-1130」は自社が使用する調査専用の番号であると明記されています。
これにより、この電話番号からの着信が詐欺やなりすましではないことが一応は確認できます。
加えて、同センターでは、調査に協力したくない人や今後の着信を望まない人のために、配信停止用の専用フォームを設置しており、番号入力だけで簡単に停止依頼を出すことが可能です。
しかし一方で、こうした「自主調査」の形式を取っている企業の電話が、一般の利用者にとってどれほど信頼できるものなのか、判断が難しいことも事実です。
特に高齢者や情報リテラシーに不安のある層では、「内閣支持率」といった言葉に反応して不用意に個人情報を伝えてしまう危険性もあるため、十分な注意が必要です。
また、総務省や国民生活センターでも、こうした行政機関を連想させる名称を用いた調査電話に関する一般的な注意喚起を行っており、「行政機関を名乗る電話であっても、安易に個人情報を答えないように」という内容が繰り返し呼びかけられています。
調査という名目でも、情報提供には必ず慎重な姿勢を持つことが推奨されています。
まとめ
0800-080-1130からの着信は、明確な詐欺電話ではないものの、実際に受けた人の多くが「迷惑電話」として不快に感じている番号です。
その理由として、自動音声による無差別なアンケート調査の体裁を取りながらも、回答者の個人情報を取得しようとする点や、夜間・休日を問わずに繰り返されるしつこい着信などが挙げられます。
このような性質を持つ電話に対しては、安易に応答したり、情報を提供したりしないことが何よりも重要です。
着信があった場合には、基本的に無視し、出てしまったとしても即座に通話を終了し、その後は着信拒否設定やブロックアプリを活用するなどの対策を取りましょう。
また、特に情報リテラシーの低い家族がいる場合には、このような電話の特徴と対処方法について事前に共有しておくことも有効です。
必要に応じて、GS調査センターの公式サイトから配信停止の申請を行う、あるいは不安がある場合には警察や消費者センターへ相談するなど、冷静かつ適切に対応していくことが大切です。
